<園長先生のつぶやき 

その27 笑顔>

 

 

 ターザンロープをしているといつの間にか行列ができています。

 

でも、子どもたちはけんかもせず自分の順番が来るのをじっと我慢強く待っています。

 

ターザンロープをはじめたころは恐る恐るロープにつかまり目を閉じてやっている子が多かったのですが、最近は自分の順番がくるとタイヤの上に立って滑りたいとか、スピードをつけて早く滑りたいから背中を押してほしいなど、自分の意思をきちんと伝えることができる子が増えてきました。

 

きっと、ターザンロープの面白さが分かってきたのだと思います。

 

ある日、ターザンロープをし終わると、手に口を当てて泣いている子がいました。

 

私はどこかで口でも打ったのかと思い、その子に「どこで打ったの?血はでてない?」などあれこれと聞いてみましたが泣き声がどんどん大きくなるばかりで、理由が全くわかりません。

 

うーん。一体、何があったのだろう??

 

やっと、その子が泣き止み落ち着いてきたので、どうして泣いていたのかを尋ねてみました。

 

号泣の理由は、お兄さんやお姉さんの力を借りずに自分の力で、ターザンロープをスタートの場所まで持っていきたかったということでした。

 

子どもはまだ語彙が少ないので、自分の考えや思いを泣くという手段を使って訴えてくることがよくあり、先生たちもびっくりして慌てることがあります。

 

しかし、その子に怪我がなくて本当によかった。ほっとしました。

 

5~6歳になると泣いて訴えてくる子はぐっと減ってきます。泣いていると女の子から「赤ちゃんみたい」とはっきり言われることもあります。

 

異性が気になり始めるこの時期は特に好きな子から言われると、ぐさっと心の奥に突き刺さります。

 

だからもう泣いて訴える「泣き落とし」をしなくなるこどもが増えてきます。

 

 

 

それでは本題の笑顔に入ります。

 

私が教鞭を執っていたころ授業を展開していくうえで児童や生徒からどのようにして笑いを取るかを考え指導案を作成していました。

 

常に笑いのある楽しい授業とはいきませんが、笑いがある授業をした後は生徒が寄ってきて「今度うちのクラスはいつきてくれるのですか?」と楽しみにしてくれていました。

 

子どもたちが先生から褒められた時の笑顔やドッジボールの試合で勝ったときのうれしそうな笑顔、なかでもお友だちと遊んでいるときの笑顔は最高です。

 

私は、毎日の園生活で子どもたち一人ひとりから素敵な笑顔が生まれる瞬間があったらいいなと思っています。

 

笑顔には自分の心を「早く」「強く」「深く」伝える技術があり、コミュニケーションのための自己表現であり、豊かな人間関係を築く力があります。

 

先生の笑顔は、子どもにとっては自分を受け入れてくれているという大きな安心感を与え、素直に心を開いてくれます。

 

そのために先生方に子どもに接するときは「笑顔で」、気分のすぐれないときもあるかもしれないが、子どもの前に立った時は「笑顔で」話をしてほしいとお願いしています。

 

子どもたちに教職員の素敵な笑顔を届け、幼稚園大好きっ子が増えることを夢見ています。

 

 

 

【資料】  素敵な笑顔のつくり方

 

形から(つくり笑顔)

・スマイリーフェイスのように口角を上げる。

 

・うれしい、楽しい、ラッキー、すし、大好き 語尾が「イ」のことばで練習する。

 

・口から息を吐きながら、(ふーう ひぃー)と言いながら白い歯を見せていく。

 

・相手の目を見て話す。

 

・眉は目の表情を際だたせる。上げ下げの練習。

 

・目の瞳孔を開く練習。

 

内面から(こころ笑顔)

 

・「はい」と明るい声ではっきり話す。

 

・「いいね」「おもしろい」「好き」などプラス思考で快感神経を鍛える。

 

人を笑顔にする笑顔のために

自分がきれいに見えるいい笑顔をつくろうとするのではなく、相手をいい笑顔にしようという意識を持ち、自分の笑顔を見た相手が笑顔になり、笑顔

を返してくれる。このミラー効果で自分が笑顔になるという循環が理想である。

 

門川 義彦 著  笑顔コンサルタント