〈園長先生のつぶやき 

その23 参観日〉

 

 

 

先日、小学校から参観日の案内が届きました。保・幼・小の連携で今年は年長を担任した先生が数名で〇〇小学校の1年生の参観日に出席し、立派に1年生になった子供たちの姿に感動したという報告をしてくれました。

 

 

小学校や中学校の参観日に行くと教室で児童や生徒が全員前を向いて先生の話を聞き一生懸命にノートを取っている様子を見かけます。

 

 

小学校以上の学校では月曜日から金曜日までの時間割があり授業の時間も内容も決まっていて、2時間目は理科で温度計の目盛りの読み方の勉強をするなど、はっきりしています。

 

 

先生が黒板を使用し学習している内容を板書するので、参観していても何が行われているのかがよく分かります。

 

 

ところが、幼稚園がはじめての学校といっても、小学校以上の教育とは少しちがい、生活、活動の主体はあくまでもこどもたちであり、系統的な学習ではなく、遊びを中心とした総合的な学習をするところです。

 

 

小学校のような参観の仕方をするともの足らなさを感じてしまいますので、幼稚園での参観では子どもの成長を感じる場面をたくさん見つけて帰るという視点で、次の5点に心がけて参観してみてはどうでしょうか。

 

 

 

①正しい姿勢で椅子に座ることができ、先生のほうに顔を向けているか。(よく目で見ている)

 

②先生の話を聞いている場面はあったか。(よく耳で聞いている)

 

③活動に集中して参加できていたか。(よく頭で考え行動している)

 

④友だちと仲良く遊んでいる場面はあったか。(集団生活への適応)

 

⑤友だちにやさしく接している場面はあったか。(思いやりの心)

 

 

 

参観日は参観しただけで終わらせないでください。ここからが家庭教育です。

 

 

この参観で気になったところ、例えば②の先生の話を聞くことができていなければ、「今からお母さんがお話するので、聞いてね」と言って椅子に座らせてお母さんの話を聞く習慣を身に付けさせる。

 

 

このように家庭と園がベクトルを合わせた教育を行うことができたら、きっと子どもも伸びていきます。頑張りましょう。

 

 

 

また、参観ではわが子だけでなく、クラスの友だちの様子も見ておくとよいでしょう。

 

 

よく発表する子、元気な子、静かな子、気の合う子などさまざまなタイプがいることがわかります。

 

 

子どもの話だけでは、はっきりとイメージできなかった友だちのキャラクターが、より具体的に見えてくるはずです。

 

 

集団生活になると色々とトラブルが発生します。「〇〇くんがいやなことを言ってきた」とわが子がいったとき、「うちの子はいじめられた」と早合点してしまう可能性があります。

 

 

しかし、参観の時に〇〇くんの様子を把握していれば、悪意のある嫌がらせではなく、むしろ友だちになりたくてちょっかいを出していた可能性があるかもしれないから、少し様子をみようと冷静になれます。

 

 

もうすぐ、「土曜参観」があります。 

 

 

年少組においては、登園後しばらくしてから泣きだしたり、ケンカしたり、他のクラスをのぞきにいったりしていた子どもたちが、4月も半ばを過ぎる頃には園生活にも慣れはじめちょっとずつ落ち着いてきます。

 

 

保育参観でわが子の成長した姿をすぐに見ることができないかもしれませんが、ちょっとずつ、ちょっとずつ、ありんこの歩みで慌てずに子どもを信じて一緒に成長させていきましょう。