<園長のつぶやき その10 遊びについて >

 

今年の年少組さんは、登園しても泣く子が少ないように思われます。

 

教室でお母さんと別れる時や園バスから下りた時にお母さんのことを思い出して 

「ママがいい―。ママがいい―。」と大声で喉が枯れるほど泣くのが4月です。

 

本当に今年は少ない。泣いていても先生たちが声をかけると、ぐずることなくお部屋に行ける子が多い年少組さん。中でも1番効き目の有るのが、年長・年中組のお兄さんお姉さんに「お部屋に行こうね。」と優しく手を繋いでもらうことです。ほどんどの子がすぐに泣き止んでお部屋に行きます。

 

やっぱり、年少組の子どもたちは、ちどり幼稚園の人気者「ごん太くん」との泣かない約束を覚えているのかもしれませんね。

 

確かにお母さんと離れるのは辛いかも知れませんが、お母さん方も子ども以上に辛いのかも知れません。子どもと別れたあと、そっと陰から我が子を見つめておられる光景を見かけます。

 

私自身も若いころに子どもをはじめて保育施設に預ける時は、すぐに会えるのにもう一生逢えない気持ちになり胸が張り裂ける思いがしたのを今でもはっきり覚えています。

 

かわいい子どもからのお手紙

 

昨年の冬に年長組さんが実施した「郵便屋さんごっこ」以来、よく子どもからお手紙をもらうようになりました。新年度になり、年長組さんも卒園していなくなったのですが、その伝統を受け継いでか今も続いています。

 

「園長先生、明日、お手紙あげるね。」と言って園バスに乗って帰っていきますが、次の朝きちんと覚えていて渡してくれます。びっくりです。

 

お手紙の内容は、私の顔が上手に描いてあったり、「園長先生大好き」と書いてあったり、中には「いつも私たちのためにお仕事してくれてありがとうございます」とかびっくりするようなことを書いてくれる子もいます。今日は入園したばかりの年少組の子がくれたので驚きました。

 

この子たちのお手紙で園長室の壁は埋めつくされています。子どもたちは「お手紙」という遊びを通して日々大きく成長しています。遊びは子どもにとって唯一の「学びの場」即ち「学習」です。

 

年中の子が年少組1階教室から2階教室になっただけで、目をきらきらさせながら「ここの部屋はどうなっているの?なにが入っているの?あれはなに?」なに?なに?なに?と興味津々です。この「なに?」の言葉をちどり幼稚園は大切にして教育をしています。

 

子どもが「なに?」って質問したとき、先生たちは子どもの「なに?」をしっかり受け止め、子どもの視線まで身体を低くして「いいことに気づいたね。なんだろう?」から、遊びの教育が始まります。

 

幼児期の「遊び」は学びの基礎となる好奇心・探求心を育み、先生や友達と関わることによってコミュニケーション能力を養います。「遊び」は学習する絶好の機会です。

幼児教育の創始者であるフレーベルやモンテッソーリなどの教育界の偉人と呼ばれた人達も、「遊び」を重要視していました。

 

心身の健やかな成長や、将来豊かな生活を送るために、子どもにとっての遊びはとても重要なものです。賢くて優しい子どもに育てていくために、わが子から「お母さん、お父さんこれ、なに?」と投げかけられた疑問に面倒がらずに、じっくりと「考えてみようね。」と優しく受け止め会話をしてみてはどうでしょうか。