<園長のつぶやき その6>「挨拶についての締めくくり」

 

今のちどり幼稚園の園児たちは、挨拶チャンピオンワッペンや挨拶カードをわたさなくても「先名後礼」(先に相手の名前を言って挨拶をする)が年少組から年長組の子どもに至るまで、ほぼ全員ができるようになりました。

この1年間の全学年の先生の取り組みが花開き実を結びました。「○○先生、○○さん、おはようございます。」の園児の挨拶は、その人の心に残り(残心)幸せな気分にしてくれました。理事長先生をはじめ事務の先生、バスの運転手さんとも挨拶を交わしながら楽しそうに会話している光景が本当にほほえましく思われます。

また、保護者や地域の沢山の方々からお褒めの声を園に届けていただきました。

 

次年度も子どもたちの生きる力を確かなものにしていくために、継続した取り組みをしていきたいと思います。

      

-ちどり幼稚園が大切にして取り組んできた挨拶運動-

○「残心」  (いつまでもその人の心に残る)

○「先名後礼」(相手の名前を先に言って笑顔で挨拶)

 

挨拶の輪をちどり幼稚園の子どもたちから世界へ

 

「おはようございます、こんにちは、さよなら、おやすみなさい、いただきます、ごちそうさま、行ってきます、おねがいします、ありがとうございます」など、日々の生活でこれらの挨拶が現在どれほど使われているでしょうか。

 

私が中学校で校長として勤務していた時は、ほぼ毎日校門に立ち生徒を迎え「おはよう」の挨拶を交わしました。校門に立ち始めの頃は、無言で校門を入る生徒が多くいましたが、そのうちほぼ全生徒から「おはようございます」の挨拶が返ってくるようになりました。生徒たちの元気な挨拶でとても明るい雰囲気の学校になったのを今でも覚えています。

 

「日常生活の中で挨拶のできる生徒・園児の育成」は私の教育信念として、今後もこの実践は続けていきたいと思っています。

 

今、世界中の大きな問題となっているロシアとウクライナの戦争や学校でのいじめ問題も、こうした相手を大切にする挨拶が自然と交わされるならば、そこにはおのずと温かい和の空気が流れ、相手国を攻撃する行動や陰湿ないじめは起こらないはずです。

 

「笑顔で相手の名前を先に言って挨拶」こそ、誰もができる平和の土壌づくり、いじめ防止の第一歩ではないでしょうか。

 

ちどり幼稚園の子どもの挨拶には、笑顔と活気があります。人々を幸せにする不思議な力があります。この不思議な力を幼稚園、家庭から地域へ、そして世界へと広げていけば世界中の人々が幸せにくらせる世の中になる。そうあってほしいと願う園長のつぶやきです。