<不思議な力その5>「挨拶できる子は成長する」

 

2月3日(木)のつぶやきです。

 

今日は節分の日です。たった今本園の節分祭が終了しました。昨年は私が「福の神」をやりました。子どもたちにはばれていないようです。

今年の「福の神」は、折坂先生にやってもらいました。子どもたちは福の神からもらったお花を大切にポケットにしまっていました。

「私は、僕は、鬼なんかこわくない。鬼はどうせ園長先生がなるのでしょ。」「鬼なんか、やっつけてやる-。」と強がっていた子どもたちが、いざ始まると先生の陰にかくれて泣いていたり、必死で走って逃げていたりしていた姿が印象的でした。

逃げるのは、さすがに体力づくりで日頃鍛えているせいか、鬼に捕まる子どもは一人もいませんでした。とても速かった。でも、子どもたちにとって、迫力ある鬼は本当に怖かったみたいです。さて、鬼は一体誰がなっていたでしょう?

 

さて、今日のつぶやきは「あいさつ運動」を通して大きく自分を成長させた子のお話です。

Aくんはあいさつ運動開始前においては、言葉が少なく「わからない。知らない。」と単発的で、なかなか会話が続かない子でした。

ところが、あいさつ運動の取り組みが始まってまもなくすると、きちんと立ち止まって

「○○先生、おはようございます。」と言えるようになりました。

ある朝、Aくんは勇気をふり絞って事務室を訪ね、「おはようございます。○○先生はおられますか?あいさつをしに来ました。」

単発的な会話でなく、正確にしかも丁寧な言葉で事務の先生と話していました。

びっくりです。本当にすごいことだと思います。Aくんは、自分が持っていた潜在的能力を「あいさつ運動」をきっかけに開花させたのだと思います。

Aくんが大きく成長したのは、あいさつ運動に価値を見つけ、自分自身を高めていくためにより良いあいさつの方法について、友たちがかっこいいあいさつをしている姿を見て、気づき、考え、ぼくもやってみようという気持ちを、行動に移すことができたからではないでしょうか。 

Aくんのように幼児期(人間形成の基礎が培われる重要な時期)に自らの行動によって身に付けた知識や技能は、これからの厳しい社会を生き抜いていく上での力となります。「あいさつ運動」の取り組みは、伸びる時期にその子を伸ばす幼児教育です。

 

終わりに担任の声を届けます。「A君はあいさつ運動を始めてから本当に大きく変わりました。こんなに成長してくれて本当にうれしいです。」