<園長先生のつぶやき その21
学校法人田口学園ちどり幼稚園の学校法人について>
園のお庭にはちゅうりっぷの花がかわいく咲き始めました。
その周りでお預かりの子供たちが楽しそうに鬼ごっこをして遊んでいます。今は春休み、年長組さんが卒園して幼稚園はめっきり寂しくなっています。でももうじき可愛い年々少組・年少組さんが入園し、いつもの活気がもどってくるのを楽しみにしています。
今年の卒園生には、理事長先生のお計らいもあり「園長先生のつぶやき」を本にして贈呈することができました。
私は、ちょうどいい区切りなので「園長先生のつぶやき」を終了することにしました。1年間、ご精読していただき有難うござました。
・・・・・で終わるはずでしたが、色々なところから「やめないで続けてください! つぶやきが聞きたい!」の声が上がり、本当に読んでいただくほどの内容が書けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいですが続行することにしました。
ということで、令和5年度最初のつぶやきは学校法人田口学園 ちどり幼稚園の「学校法人」についてです。
私は長いこと公立の学校に勤務していましたから、この幼稚園に赴任してちどり幼稚園の前になぜ学校法人田口学園をわざわざ付けるのか疑問に思っていました。
公立の学校は広島市立〇〇小学校とか広島県立〇〇高等学校って言います。
私立学校の場合は学校法人〇〇学園〇〇高等学校と呼ぶ場合があります。本当に何も考えずに高等学校の校長先生と名刺交換していました。
「学校法人」とはいったい何?
「学校法人」とは、私立学校を設立運営するための法人(人間ではないが、法律上人格を認められ、法律行為を有効にし、権利・義務の主体となりうる資格を与えられたもの)で、文科省で定める規定に従い、所轄庁の認可を得て設立されます。そういう意味でも学校法人は大変公共性の高い法人です。
幼稚園は学校教育法に定められた「学校」ですから、私立の場合、その運営は学校法人がすることになります。
学校法人は、会社のように営利法人ではなく公共性の高い公益法人です。運営には公的な補助金も支給されます。補助金に関しては基準が大変厳しく毎年度、公認会計士の厳正な監査を受け、決算を監督官庁の県に提出しなければなりません。
公共性の点から、理事長や園長の独断で運営がなされることがないよう、予算、決算、借入金、保育料の改定など重要事項については理事会や評議員会の議決が必要です。
本園には6名の理事、監事2名、評議員13名がおられます。また、理事や評議員には選考基準があり、家族や親族だけで構成できないようになっています。
その他、学校法人として不適切と思われる支出があったり、定員の超過や施設の不備、報告や必要書類などが不備な時なども県の指導や補助金の減額対象となります。
このように学校法人の運営にはたくさんの厳しい基準が設けられていますが、本園はその一つ一つの基準を遵守し、今後も県(広島県・広島市教育委員会)の方針に基づいた「特色ある教育」の取り組みを進めていきたいと思います。