〈不思議な力その2〉

 

〈不思議な力その1〉では、挨拶できなかった子どもができるようになったというお話をしました。

 

ちどり幼稚園は朝からかわいい子どもたちの挨拶が飛び交っています。

BちゃんはAバスから降りると真っ先に私に近寄ってきて挨拶をしてくれる子どもです。この子の挨拶がどうして私の心にも残るのか、それは毎日、必ず私の名前を大きな声で言って挨拶をしてくれるからです。

「ふじかわ園長先生おはようございます」この挨拶は、ふじかわ園長先生と呼ばれることにより、この子に私の顔と心が向きます。向いた先に子どもがおり、かわいい笑顔と素直な心が目に飛び込んできます。名前を先に言って行ったその子の挨拶は、いつまでも快い挨拶としてその人の心に残ります。「先名後礼」(私の造語です)

 

また、先日、卒園生の親からこんなうれしい話を聞きました。

「小学校の担任の先生から、お宅の○○くんは挨拶するときに必ず○○先生と名前を付けて挨拶してくれるので、感心しています。家の教育方針ですか?」尋ねられ、その方は「違います。ちどり幼稚園で習いました」と答えられたそうです。

小学校に進学しても、ちどり幼稚園で培った挨拶は進化し、その子の「生きる力」を伸ばしていきます。