<園長のつぶやき その20
保護者講座 講演会>
今年は1学期にリモートで「メイク講座」、遊戯室で「スマホ講座」を開催し、2学期には「読書講演会」と計3回実施しました。
今回は特にコロナなどの諸事情で参加できなかった保護者の方に向けてのつぶやきになります。
第1回の「花王主催メイク講座」では、幼稚園でメイク講座?どうして?子育ての内容じゃないの?と不思議に思われた方もおられたと思います。
本園はコロナが流行する4年前に「子育て講演会」をやりました。
しかし、今回はお母さん方が輝くと子どもも輝く、マスク生活でみんな暗い気持ちになっている今、「メイク講座」をして笑顔になってもらえば、お母さんの笑顔が一番好きな子どもたちの笑顔も増え、励ますことができるのではないかという思いから企画しました。
講座終了後のアンケートでは、参加されたほぼ全員の方から、「大変よかった。」という感想をいただき、園としてとてもうれしく思っています。
講座は、好印象度UPにつながるスキンケア、メイク、ヘアスタイルを学ぶという内容で、今まで知らなかったスキンケアの基本から、子どもと一緒に外遊びをする際の紫外線対策、化粧直しの手間を省く方法など、メイクの初心者から応用者にまで向けた幅広いものでした。
第2回のスマホ講座では、「子どもがスマートフォンやゲーム機を使うようになったらどんなことに気をつければいいのか。」という演題で広島市教育委員会から紹介を受けた、広島市電子メディア・インストラクターの笹川進吾様からお話をいただきました。
この講座には「子育てについて」の内容も含まれていたので選びました。
内容1は 「スマホと子育てヒント(お出かけ時は&家事中は)」についてでした。
子どもと大人の移動感覚
・赤ちゃんが30分車に乗せられているのは、大人が、3時間座っているのと同じ。
・1、2歳の子どもが飛行機で1時間座っているのは、大人が4時間座っているのと同じ。
・子どもを車に乗せたドライブは、30分ごとに休憩。
お出かけ中
・10分以上車に乗るときには手に何かを持たせる。
たとえば、音がしないおもちゃやシール貼り、人形(両手に持てばお話をつくつて遊べる)などお出かけセットをつくっておくとよい。
家事中は
・音楽をかけ一緒に歌う。
・冷蔵庫でマグネット遊び。
・テレビを親の傍で見せる。(家事の後で内容などを話題にする。)
内容2は 「イキイキとしたこどもを育てるために」
「睡眠」を中心とした規則正しい生活リズムが重要。
次に子どもにとって一番のよりどころとなる家庭で親や家族が子どもの話をしっかり聞く「傾聴」。
そして、子どもの話を聞くとき、すぐ「ダメ」と言わずに、まずは「そうだねえ」と子どもの意見を受け入れる「承認」。
この睡眠・傾聴・承認の三つのキーワードで、より良い毎日を暮らせるように努めることが大切であるというお話でした。
内容3は 「スマホやゲームを使用するとき」
ルールづくり(やくそく・宣言)は親子関係づくりであること。
ルールづくりの話し合いのポイントは、子どもの話をまずは聞き、親の気持ちを伝えながら守れるルールを一緒に考え、作ったルールは家族で見える場所に貼り出すようにする。
その他、保護者が行うフィルタリング機能、セキュリティや保護者管理機能の活用についても話されました。
第3回の「読書講演会」では、広島市こども図書館から講師を招いて保護者対象の読書講演会を実施しました。
参加された保護者の方々から好評を得ました。
その講座内容は、「一緒に絵本を楽しみませんか?」という演題で谷村篤子先生からお話を聞きました。
「三びきのこぶた」や「はじめてのおつかい」などの絵本を実際に教材として使用して、読み聞かせの仕方を教わりました。
大切なことは、子どもたちが想像する時間、絵を楽しめるようにゆっくり読みゆっくりめくること。
また、表紙や裏表紙も大事にすることを学びました。
その他、絵本は言葉の宝庫であることや、初めて出会う芸術作品であることなども話してくださいました。
先生の絵本を読んでおられるときの声が心地よく、絵本の中に引き込まれていきました。
講演後、子どもたちに読ませたい絵本の紹介もしていただきましたので早めに購入して図書室へ置きたいと思います。
終わりにこれらの講座や講演会については、ほとんどが教育委員会や幼稚園連盟関係から紹介されたものであることを付け加えておきます。