<園長のつぶやき その19
チームちどり スタンダード>
ここのところ急に寒さが厳しくなってきたので、子どもたちと「おしくらまんじゅう」を時々して遊んでいます。
「♪おしくらまんじゅう♪おされてなくな♪」
「♪おしくらまんじゅう♪おされてなくな♪」
なぜか子どもたちは園長先生ばかりを狙ってみんなで押してきます。
「まって、まって、ずるいよ。園長先生ばかりみんなで押し出しているでしょう。」と抗議しても子どもたちは容赦しません。
そのうち子どもたちの人数もどんどん増えてきて、また押し出されました。
これでは勝てないと思い、「わーん、わーん」と泣きまねをしてみました。
中には可哀そうに思って「大丈夫?」と優しく声をかけにきてくれる子もいますが、私の下手な演技を見破った子たちは、「園長先生の涙は嘘泣きよ。騙されてはだめ!」と円陣を組んでヒソヒソと園長先生を押し出す作戦を立て始めました。
このようにして、次の「おしくらまんじゅう」が始まりますが、やっぱり園長先生が押し出されて泣いていました。
私立幼稚園を組織として運営していくためには、教育活動のベクトルをぶれないように同じ方向に揃えなくてはなりません。
A先生は「いいよ。」と答え、B先生は「だめ。」と答えていたのでは、子どもたちは困ってしまいます。
私が中学校で担任をしていた時の話です。あの頃は中学校が1番荒れていた時代ですから生徒指導においてはなかなか難しい面が多々ありました。
ある日、髪の毛が耳にかかっている生徒に「髪が耳にかかっているからそろそろ髪をきろうか。」と話をすると、その生徒は「知らんし、○○先生はまだいいって言ってるし。あほか。あっちにいけや。」って厳しい返答と態度が返ってきました。
私は、「あほか。○○先生は○○先生じゃ。担任の言うことが聞けんのんか。耳に髪の毛がかからんように散髪に行って来い。」って言えばよかったのですが
「そうか。○○先生に聞いてくるわぁ。」とその場を立ち去りました。
立ち去ったその日から、生徒に対する私の信用は丸潰れです。
今だから明かしますが、あの日までは生徒による先生人気投票で1位を獲得していたのです。
ある生徒が「藤川先生、すごいね。先生、人気投票で1位だったよ。」ってわざわざ言いにきてくれたのですから。
でも、あの日を境に人気はガタ落ち、生徒たちの冷たい視線を感じながら下を向いて歩く教師生活になりました。がーん。
この時、ちどり幼稚園のようなぶれないスタンダードがその学校に存在していたら・・・
ちどり幼稚園のスタンダードは、
①生活面
②指示する時
③保護者へ連絡する時
④朝の連絡の時
⑤教室環境
⑥園児を指導する時
⑦体力づくりの時
⑧移動する時
⑨室内保育の時
この9項目においては、子どもや保護者の方に対して「ちどり スタンダード」で対応しています。
例えば保護者連絡では
○「怪我に軽重はない」の認識で対応。
発生した怪我についてこどもから正確に聞き取りをして事故シートに記入し、保護者に伝える時は丁寧な説明をする。「大した怪我ではないと思うのですが。・・・」はNG
ちどり幼稚園の先生方は、継続して「ちどりスタンダード」を確認しながら【チームちどり】として丁寧に、子どもたちが安全で安心して生活が送れる対応をしていきます。
①子どもに教育的愛情をもって接する。
― わが子であればの意識 ―
②小さな伸びを見逃さない。
―スモールステップ―
③すかさず誉める。
―褒めて伸ばす―
を大切にしながらこれからも子どもたちが楽しく園生活がおくれるように・・・がんばるぞ!